「おすすめ設定」のボタンを押すと何が起きているのか、中身の数値を全部公開します。 そのうえで、Lo-Fi・EDM・弾き語り・朗読といった曲のタイプごとに、どこを足してどこを引けば それらしく見えるのかをまとめました。数値はすべて画面の「動きの詳細調整」で手入力できます。
Audio Spectrum + には「✨ おすすめ設定」というワンタップのボタンが 4 つ並んでいます。押すと動きの設定がまとめて切り替わるのですが、中身が見えないと「押したあと自分でどう直せばいいのか」が分かりません。そこで、4 つがそれぞれどの項目をいくつにしているのかを表にしました。
| 名前 | 感度 | 大きさ | 発光 | なめらかさ | 透明度 | 低音カット | 高音カット |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 🎵 バランス | 120 | 100 | 12 | 80 | 100 | 0 | 72 |
| 🔥 ダイナミック | 155 | 115 | 22 | 68 | 100 | 0 | 75 |
| 🌙 しっとり | 110 | 90 | 8 | 90 | 90 | 4 | 65 |
| 🎙 ボイス | 170 | 95 | 10 | 91 | 100 | 2 | 60 |
4 種類とも「上下位置」は 0(中央)、「本数」は自動のままです。つまり構図には手を付けず、反応の強さと動きの性格だけを切り替えているボタン、と考えると分かりやすいと思います。
並べてみると性格の違いがはっきりします。バランスはすべて初期値どおりで、迷ったときの基準点です。ダイナミックは感度と大きさを上げ、なめらかさを下げているので、動きが大きくキビキビします。発光も 22 と高めで、画面が派手になります。しっとりは逆に感度も大きさも控えめで、なめらかさ 90、透明度 90、発光 8。全体に落ち着いて、背景の邪魔をしません。ボイスは感度 170 と 4 つの中で最も高く、なめらかさも 91 と高い。小さな声の変化も拾いながら、細かくガタガタ揺れないようにしている組み合わせです。
どのボタンを押しても、そのあと「動きの詳細調整」で 1 項目ずつ手入力し直せます。この記事のレシピも、すべて「ボタンを押してから何をいくつに変えるか」という形で書いています。
足し引きの前に、よく触る項目だけ要点をおさらいします。項目ごとの詳しい説明はデザインの選び方と「動きの詳細調整」の意味にまとめてあります。
| 項目 | 範囲(初期値) | 動かすとどうなるか |
|---|---|---|
| 感度 | 30〜320(120) | 音の大きさに対する反応の強さ。上げると小さい音でもよく動きます |
| 大きさ | 20〜220(100) | 波形が伸びる量そのもの |
| 大きさ調整 | −100〜+100(0 が標準) | 全体の表示倍率。中央 0 が標準です |
| 横幅 | 40〜200(100) | 波形の横方向の広がり |
| 輪郭の太さ | 40〜240(100) | サークル系のデザインで線の太さが変わります |
| 発光 | 0〜60(12) | 波形のまわりのにじむ光の強さ |
| なめらかさ | 40〜97(80) | 大きいほどゆっくり追従して落ち着き、小さいほど素早く反応します |
| 透明度 | 10〜100(100) | 下げると波形が薄くなり、背景が主役になります |
| 低音カット | 0〜50(0) | 上げると低い音の成分が画面から外れます |
| 高音カット | 45〜100(72) | この数値を下げると高い音の成分が画面から外れます |
| 上下位置 / 左右位置 | −50〜+50(0) | 波形を置く場所 |
| 回転 | −45〜+45(0) | 斜めに配置したいときに |
| 本数 | 0〜220(16 未満は「自動」表示) | 減らすと 1 本が太く、増やすと細かい見た目になります |
ひとつ覚えておくと便利なのは、低音カットと高音カットが見た目だけの調整だということです。数値を動かしても曲の音そのものは変わりません。「左端だけがずっと大きく動いて他が見えない」「右端がいつもスカスカ」という見え方の問題を直すための項目だと考えてください。
ここからが本題です。5 つのタイプについて、「どのおすすめ設定を押してから、何をいくつに変えるか」を書きます。数値はどれも手入力できる範囲に収めてあります。まずはそのまま入れてみて、曲に合わせて上下させてください。
音数が少なく、音量の変化もゆるやかな曲です。画面がせわしなく動くと曲の空気が壊れるので、落ち着かせる方向にそろえます。
キックがはっきりしていて、盛り上がりで音量が大きく変わる曲です。反応の速さをそのまま見せる方向に振ります。
ギターと声、ピアノと声、といった編成です。音の粒が細かいので、感度は上げすぎず、動きの角を取ります。
声だけの音源です。音楽より音量が小さく、話の切れ目で無音になるのが特徴です。
雨音、焚き火、アンビエントなど、音量がほとんど変わらない音源です。放っておくと波形がほぼ止まって見えます。
いきなり全部の項目を触ると、どれが効いたのか分からなくなります。おすすめ設定を押したあとは、1 つ動かして再生し、変化を見てから次に進むのが結局いちばん速いです。分からなくなったら「標準に戻す」でいつでも初期状態に戻せます。
| 困っていること | 触る項目 | どう動かすか |
|---|---|---|
| 動きが小さくて寂しい | 感度 | 上げます(上限 320)。それでも足りなければ大きさも上げます |
| 振り切れて画面からはみ出す | 感度 / 大きさ | 感度を下げ、それでも収まらなければ大きさを下げます |
| ガタガタしてうるさい | なめらかさ | 上げます(上限 97)。動きがゆっくり追従するようになります |
| 反応が鈍く、曲とずれて見える | なめらかさ | 下げます(下限 40) |
| 左端だけが常に大きく動く | 低音カット | 0 から少しずつ上げます(上限 50) |
| 右端がスカスカで平ら | 高音カット | 72 から下げます |
| 背景の絵が波形で隠れる | 透明度 | 下げます(下限 10)。波形が薄くなり背景が見えます |
| 細かすぎて動画にすると潰れる | 本数 | 減らします。1 本が太くなって見やすくなります |
| 光がにじみすぎる | 発光 | 下げます(下限 0) |
| 文字やロゴを置く場所がない | 上下位置 / 大きさ | 上下位置をマイナスにして波形を下げ、大きさを少し下げます |
ひとつだけ順番のコツがあります。「動きが小さい」と感じたとき、先に大きさを上げてしまうと、大きい音のところで一気にはみ出します。まず感度で反応の強さを合わせて、それから大きさで見た目のスケールを決める。この順番だと破綻しにくいです。
納得のいく組み合わせができたら、必ず「マイ設定」に保存してください。デザイン・色・背景・動きの設定をまとめて、名前を付けて残せます。保存できるのは 30 件までです。
さらに大事なのが、その設定を .json ファイルとして手元に書き出しておくことです。マイ設定はブラウザの中に保存されているので、ブラウザのデータを消すと一緒に消えます。ファイルに書き出しておけば、別のパソコンでも読み込んで同じ見た目を再現できます。連載でシリーズものの動画を作るなら、1 本目を作った直後にやっておくと後がとても楽です。
実際の作成手順を最初から確認したいときはオーディオスペクトラム動画の作り方(完全手順)を、書き出しの設定についてはYouTube にアップするための書き出し設定をあわせてご覧ください。